このインタビュー記事は、フリーランスや起業家として活躍する方に、独立したキッカケ、個人で活動する大変さ、面白さなど、リアルな本音を聞いたものになります。
現在は『個の時代』となり、会社に依存することなく、個人で活躍する人が増えてきました。
ちーな
副業を頑張る人や、将来独立を目指す人も少なくありません。
しかし、独立を目指すなかで
『ぶっちゃけフリーランスってどうなの?』
という不安があり、なかなか一歩を踏み出せないことも。
今回はそんな方に向けて、現在フリーランスとして活躍する方に『フリーランスの本音』を伺ってきました。
24歳、東京都在住のメンタルコーチ。
・大学在学中(21歳)の2020年4月に起業。
・日本代表候補のアスリートをメンタルトレーナーとしてサポート。
・また『自分の人生を変えるきっかけを明確にする』
という理念のもと、20代のフリーランスから芸能関係や経営者までコーチングを行う。
・現在、SNSを中心にコーチングを身近な文化にするべく発信中。
ちーな
さっそくですが、フリーランスになろうと思ったのは何故ですか?
上野さん
時間と場所にとらわれない仕事がしたいという想いからです。
というのも上野さんは学生時代、生活費を稼ぐために授業以外の時間は全てアルバイトに当てていたと言います。
飲食・派遣・アパレルなど年間2,000時間働いていたそうで。
ちーな
サラリーマンなりに働きますね!
上野さん
精神的にも体力的にもキツかったです。
さまざまなアルバイトを経験する上で、どうしても抗えないのが拘束時間。
就職をするとこれが一生続くのかと、愕然としたと言います。
上野さん
就職以外の道を模索していた中で現在の職に行き着きました。
この頃から、他の方法での収入源も考えはじめ、トライしてみたのが、自身のテニス経験を活かした”オンラインテニススクール”。
ちーな
メンタルコーチではないんですね?
上野さん
そうです。はじめは単純にテニスのコーチでした。
のちにこれが上野さんの人生を大きく変えることになります。
オンラインテニススクールを始めた当初は、プレイや技術中心の指導でしたが、次第に技術面だけではなく、メンタルの相談も多く寄せられるようになりました。
そして、自身も選手時代に悩んでいたことを思い出します。
上野さん
顧問の先生がテニスの経験がない方だったんですよ。
上野さんが選手時代だったときもメンタル面での悩みを誰にも相談できずにいた経験が。
そこから「試合での敗北は技術面だけではないのでは?」という気付きが生まれ、メンタルコーチにシフトしていくようになります。
ちーな
上野メンタルコーチの誕生ですね?
上野さん
笑)そうですね。
そして、テニスだけではなく、スポーツ全般にも通ずると枠を広げていき『時間と場所にとらわれない仕事がしたい』という想いともマッチ。
メンタルコーチとしての活動を決意したと言います。
ちーな
上野さん、メンタルコーチって具体的には何をするのでしょう?
日本の文化、世間的にまだ馴染みが薄いと思われるメンタルコーチ。
私達も勘違いしている部分がありました。
上野さん
まずはじめに、よく間違われるのがコーチングとティーチングです。
コーチング=(イコール)ティーチングではない、という上野さん。
「コーチングは聞くこと」「ティーチングは教えること」で、メンタルコーチは主にコーチングを行います。
上野さん
相手の話を聞いて、相手の目線になって共感すること。対話の中で気づきが得られることを目的としています。
そこから目標を決めて、そこに至るサポートをしたりするのがメンタルコーチの役目。
ちーな
なるほど、技術のように教えるのではなく、気づいてもらうんですね!
現在上野さんは、日本代表候補選手や、経営者、将来独立をしたい人などにもコーチングをしています。
上野さん
アスリートの人の場合は”試合に勝つ”というゴールを設定。
試合でのパフォーマンス力を上げるためのコーチングを行います。
またアスリートとしてのキャリア設計など、人生全体のコーチングもしており、年齢は10代〜60代と、愛好家から日本代表候補まで様々な人をサポートしています。
【経営者向け】
経営者へのコーチングは、コロナウイルスの社会的影響を受けて開始したと言います。
ちーな
経営者となるとちょっと畑が違うような気もしますが?
上野さん
これまでのコーチングの経験から、スポーツに限ったことじゃないなと思ったんです。
目標やゴールに向けて、どのように運ぶのか、そもそも目標が定まっているのか?など、経営もスポーツも本質は同じとのこと。
特にフリーランスを目指す人のなかには「就職するのは嫌だ」「お金を稼ぎたいけど何をしたいか分からない」という目標や人生のゴールが設定できていない人が多いそう。
上野さん
そんな人達とは、目標を一緒に考えます。
悩んでること、思っていることを可視化したり、掲げた目標を達成するためのアドバイスも。
ちーな
数多くのコーチング経験が活きてるんですね。
現在は自身で働く場所や時間を自由に選びながら、様々な業界や職種で活躍し、目標に向かって挑戦している人に、メンタルトレーニングを通じて一人一人の要望に応じてサポートをしています。
◆良かったことは?
上野さん
圧倒的に自由度が高いことです。
『場所と時間にとらわれない仕事がしたい』という思いを叶える事ができた上野さん。
早起きをしなくて良かったり、ワーケーションを含めて全国に旅行に行けるようになったこと。
また、ファッションが好きで、毎日自分の好きな服を着られることもフリーランスの良いところの1つだそう。
上野さん
フットワーク軽く行動できるのが利点ですね。
◆大変なことは?
上野さん
マンパワー不足や安定しないところですかねぇ。
コーチング業務などと並行して、事務作業や資料作りなどのタイムマネジメントが大変ということ。
資料作りも最初は自分で全て作成していたため、労働時間的にはかなり負担があったと言います。
上野さん
固定案件が少なくて、安定しづらいというのもあります。
また、フリーランスで悩みの多い、安定した収入。
上野さんも同じく毎月固定という案件は難しいとのこと。
◆ぶっちゃけ1回の収入はいくら?
上野さん
始めたての頃は数百円でしてました(笑。
学生のときに始めたコーチング料は月に数件で、無料のときもあったのだそう。
現在は、月に十数件、1回のコーチング料は時給換算で5,000〜3万円ほどに。
◆宣伝はどのように?
ほとんど紹介が多いと言う上野さん、コーチングを受けたお客様の紹介から広まっています。
上野さん
信頼関係がないとコーチングは成り立たないんです。
特にSNS発信では「コーチングします」というとユーザーが構えてしまうのだそうで(コーチングを真に理解している人はまだまだ少ない)
タロットカードを取り入れて、コーチングを受け入れやすくするという工夫をしたそうです。
◆ここは負けないなっていうポイントは?
上野さん
『若さ』ですかね。
ちーな
若さですか、羨ましい。
若さが何よりのストロングポイントと言う上野さん、その背景には、近年独立志向の20、30代が増えたことに関係しています。
現状、コーチングをする人は、ある程度社会経験を積んだ40代の人が多いのが実情ですが、上野さん自身20代ということもあり、独立志向の若者と距離感近く、相談を受けることができるため"若さ"が強みとなっています。
ちーな
また、アスリートから経営者までコーチング経験が多岐に渡っているのも強みですよね。
アスリートのメンタルコーチでは、近年勢いのあるnewスポーツ『HADO』の日本代表チームのサポートも行っています。
◆未来設計はありますか?
上野さん
コーチング文化の拡大を目標にしています。
日本では、まだコーチングというものの需給率が低く、コーチする側に怪しい人も多いのだそう。
メンタルのコントロールやトレーニングはこれからの時代、ますます必要になってくると思います。
コーチングする人の技術の向上とコーチングが当たり前になるような世の中になると良いですと語ってくれました。
◆いきなりすみません。
上野さん
今はまだありません(笑 。
今の生活が充実してるしているという上野さん。
◆ちなみに理想のタイプは?
上野さん
えっと(笑 自立していて、依存しない人かな。
うんうん、ありがとうございました。
ちーな
最後にフリーランスになりたい人へ向けてお願いします!
上野さん
どうなりたいのかを明確にすることが大事です。
「フリーランスになってどうなりたいのか?」という人生のデザイン設計をまずクリアにすること。
目標が定まったら、本物から学ぶこと。(その本物を見極める為には、経験が必要)
また、お金は、お金を稼ぐ為に投資するのではなく、経験をつむ為に投資すべき。お金は後からついてくるから。
ちーな
さすが多くの人と対話してるから、色んな質問にも必ず答えが返ってくる。しかも明確!
れぃちぇる
親しみやすいのはメンタルコーチだからなのかな。同年代は特に相談しやすいと思う!
ユウヒ
僕もフリーランスなのでめちゃくちゃ勉強になりました!
コーチング受けたいなぁ~。
インタビューしながらも「なるほど~」と、とても学びの多いお時間でした。
自身で働く場所や時間を自由に選びながら、様々な業界や職種で、目標に向かって挑戦している人に、コーチングを通じてサポートをしている上野さん。
メンタルの重要性を多くの人に知ってもらうため、SNSを中心に"人生を豊かに過ごすための考え方"を発信中です。
Twitter:@ryota_mental_31
コーチング気になった方はぜひ上野さんのTwitterやInstagramを覗いてみてください!
上野さんありがとうございました。
女子高、女子大を卒業し航空会社に務めているうちに気づけば30も後半に。趣味は読書と映画鑑賞です。「いや、お見合いじゃないんだから」と、文面だけ見るとお嬢様のように見えなくもないですが、至って普通の社畜です。