【備えあれば嬉しいな】災害時に使える「バタフライノット」

もしもの時の道具や食料を準備しておくことは大事なことです。

それと同じく自分の知識も蓄えておくと、より強固な備えになります。

 

今日はモヒートの後のはなし、避難時やその後の活動で使える紐(ひも)を利用した知識です。

色んな場面で活用できる便利な結び方「バタフライノット」を一緒に覚えましょう。

 

バタフライノットとは

バタフライノットは本名「アルパイン・バタフライ・ノット(Alpine butterfly knot)」。

アルパインは高山の、非常に高い、アルプスのという意味で、knotは結び目。

使い勝手が良くて利用頻度の高い「結び目の王」といわれるもやい結びに対して、バタフライノットは、「結び目の女王」といわれています。

もやい結びに関しては別記事で詳しく。

 

何に役立つ？

バタフライノットの特徴としては、輪に大きな負荷がかかってもほどけにくく、水に濡れても解きやすいという点があります。

登山の際のアンザレインで、間にいる人が身体に結びつけるのに活用します。

バタフライノットのもう1つの特徴として、紐の中間で輪が作れるという点があります。

掲載元：VASTLAND COLUMN

紐の端をくぐらす必要がないため、途中にいくつも輪が作れて、物をぶら下げたり、縄梯子として活用できます。

 

いとも簡単な結び方

手に巻き付けるところからスタート。

身につくまでは日頃から使っていたり、何度も反復しないと咄嗟のときに思い出せないですが、紐ってそう扱うものでもありません。

バタフライノットはあやとりみたいな感覚で出来上がります。

① 手の平に3回巻きつけて

② 1本目からもぐって、真ん中のヒモを引き出す

③ 1周させて、手から抜く

両サイドを引っ張れば完成！

合言葉は、

『三途の川をもぐって、中から一周して抜け出す。』です。

 

 

災害時に活躍・紐は何でもOK？

掲載元：ウェザーニューズ

バタフライノットは災害時に使うとなると、人と人をつなげる命綱、物干しロープとして、縄梯子などに利用することが出来ます。

防災セットの中には、必ずしも紐が入っている訳ではないので、自分で用意するときにも1本は用意しておきたいです。

細くて、丈夫で、用途たくさんの優秀な紐「パラコード」という種類の紐があります。

テントロープ、ガイロープとも呼ばれ、キャンパーさん御用達の代物です。

パラコードは、細いナイロン製の丸紐で、この紐の中にさらに3～9本の紐(芯)が入っています。

太さ4mmの7本の芯が入っているパラコードがメジャーです。

中に入っている芯は、より糸といって複数の糸がねじり合わさっている状態で、このより糸をほどくと更に細い糸として使うことが出来ます。

使い道は、より糸をほどいて縫い糸にしたり、1本を使ってデンタルフロス(糸ようじ)として使ったり、火をおこすための着火剤としても使用することが出来ます。

値段は長さや種類によって違いますが、1本数百円～購入することが出来ます。

店舗では1ｍからカットして、通販では何色かセットで販売されています。

掲載元：楽天市場

防災バックを常に手元に置いておくのは難しいですが、パラコードだけなら、かさばらずに工夫次第で日常に盛り込む事が可能です。

普段はアクセサリーとして身につけたり、靴紐にしたり、帽子や小物のストラップに、またリュックに巻いておくだけでもオシャレになります。

最近では100円ショップのアウトドアコーナーや防災コーナーにもパラコードが置いてあることがあります。

ほどけば3mほどの長さのパラコードです。

特に日常で使う必要のない人は、こちらの品物で十分かと思います。

物の備えはもちろんのこと、咄嗟にとれる行動や知識も大きな心の支えとなります。

バタフライノットの他にも、防災時に役に立つ結び方があります。

ぜひこの機会に、ノットマスターになってみてはいかがでしょうか。