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弾/最近は獣医師の仕事に時間を割いています。
弾
こんにちは!
元研究者で派遣社員の弾です。
皆さんは「獣医師」と聞いて、どんな人をを思い浮かべますか?
動物病院で働く「動物のお医者さん」を思い浮かべる人が多いと思います。
実は、獣医師=動物のお医者さんではありません。
動物のお医者さんじゃない獣医師もたくさんいるんですよ!
今回は、意外と知られていない獣医師の仕事内容を、獣医師である私が解説します。
このページの目次
獣医師の仕事内容は非常に多彩です。
今回は,たくさんある獣医師の仕事の中から以下の 4つをご紹介します。
いわゆる「動物のお医者さん」と呼ばれる職業ですね.
ペット(主に犬・猫)を対象に診療行為や飼育管理の指導などを行います。
勤務先の動物病院もいろいろあります。
0.5 ~ 1.0 次病院は、かかりつけ医の役割を果たします。
動物の治療・健康診断はもちろん、しつけ・栄養相談など動物の飼育環境に関わる問題解決も担当します。
1.5 ~ 2.0 次病院は、人間の病院のような設備を備えている比較的大きな病院です。
ヒト医療に匹敵するような高度な獣医療の提供に挑戦しているところもあります。
弾
ちなみに、0.5次とか1.5次ってのは業界の造語です。
こちらも「動物のお医者さん」と呼ばれる仕事ですね。
牛・馬・豚・鶏などの診療と病気の予防,飼養衛生管理の指導を行います。
開業している獣医師もいますが、NOSAIやJAなどに勤務する獣医師が多いという印象です。
診療スタイルも様々で、1 頭ずつ診るスタイルやハードヘルス診療のところ、酪農・畜産コンサルタントみたいな経営寄りのところもあります。
さて、ココからあまり聞き慣れない獣医師の仕事が登場しますよ。
公務員としての獣医師は、国家公務員として勤務する場合と地方公務員として勤務する場合があります。
獣医系技官の採用がある厚生労働省や農林水産省では、獣医師がたくさんいます。
本省、各地の空港・港などの検疫所・動物検疫所などが勤務先です。
厚生労働省で働く獣医師の職務は、食品安全対策や感染症対策などです。
農林水産省で働く獣医師の職務は,輸出入される動物及び畜産物の検疫業務などです.
都道府県や市区町村に勤務する獣医師もいますよ。
主な勤務先は以下の通りです.
例えば、牛肉・豚肉・鶏肉などの肉類は、食肉センターで肉となる段階で検査が義務づけられています。
その検査を行っているのは獣医師です。
また、旅館・火葬場・公衆浴場・理容室・美容室・クリーニング店などの生活環境の衛生にかかわる場所を監視・指導する獣医師もいます。
また、上水・下水などの水の衛生を担当する獣医師もいます。
私たちの身の回りの生活を支える仕事に獣医師は従事しています。
大学や企業などで研究に関わる獣医師もいます。
獣医師として勤務している場合もあれば、獣医師資格を持っているだけの研究員として勤務する場合もあります。
例えば,製薬関係の会社の場合は,現行の科学では医薬品の予防効果・治療効果・毒性などを調べるために動物実験が必要です。
獣医師として勤務する人たちは、実験動物の飼育管理・実験計画の立案・実験結果の解析などが職務になります。
簡単ではありますが、獣医師の仕事内容についてまとめました。
「動物のお医者さんだけが獣医じゃない」と聞いて驚いた方もいるかもしれません。
でも、獣医師として、「獣医師の仕事は動物のお医者さんだけじゃない」ということ伝えたかったんです.
明日以降、動物のお医者じゃない獣医師に会っても,「動物お医者さんじゃないんですか?」って驚かないでくださいね!
元研究者の派遣社員で、獣医師でもある。30歳、独身。スポーツ系と言われることが多いが、実はアニメや特撮を見ることが好きなインドア派。好きなキャラクターは三雲修、好きな特撮ヒーローはウルトラマンレオ。