【若者の1票は死に票】選挙の度に投票率だけが注目される現実

記事更新日: 2021/10/25

ライター: 弾

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弾/今日「期日前投票」を済ませた男

元研究者の派遣社員で、獣医師でもある。アニメや特撮を見ることが好きなインドア派。見た目に似合わない?

こんにちは!

派遣社員・獣医師・ライターの3つの職を掛け持ちしている弾です。

第49回衆議院議員総選挙の投開票日まで1週間を切りましたね!

今週からは、街頭演説や選挙カーに遭遇する頻度も多くなってきた気がします。

そして、選挙の度に話題になるのが「投票率」の話です。

日本の国政選挙の投票率は5割程度で、G7(いわゆる主要先進国といわれる国々)の中でも低い割合と言われています

どのくらい違うのか調べてみました!

民主主義・選挙支援国際研究所(IDEA)のVOTER TURNOUT DATABASEより該当データを抽出し、改変

確かに、低めですね。
フランスもどっこいどっこいに見えますが。

また、20代、30代の人たちの投票率が特に低いことも指摘されています。

こっちもどのくらいなのか調べてみました。

年代 第48回衆議院議員総選挙(2017年) 第25回参議院議員通常選挙(2019年)
10歳代 40.49% 32.38%
20歳代 33.85% 30.96%
30歳代 44.75% 38.78%
40歳代 53.52% 45.99%
50歳代 63.32% 55.43%
60歳代 72.04% 63.58%
70歳代 60.94% 56.31%
平均 53.68% 48.8%

総務省の国政選挙の年代別投票率の推移についてより該当データを抽出

これは明らかに低いですね。

こういった現状もあってか、俳優・タレント・ミュージシャンらが投票を呼び掛ける動画がYouTubeに投稿されて話題となっています

「投票に行く」という行為が大切であると訴えており、とても良い動画だと感じました。

こういったプロジェクトによって「投票に行こう」と考える人が1人でも多く増えれば良いですね!

一方で、「若者の投票」に着目すると、、、

投票率だけ上げても仕方ないよね~

って私は思います。

それは何故なのか?

これから私の考えをまとめます!

【若者の1票は死に票】選挙の度に投票率だけが注目されるのはダメ!?

投票率は、「投票に行った人の数」を「選挙権を持っている人の数」で割った値です。

これは「有権者数に対する投票者の割合」で、「選挙権を持っている人のうち、どれだけの人が投票をしたのか?」を意味します。

そして、「若者の投票」に関して、

投票率だけ上げても仕方ない。

って私が考える理由は、選挙権を持っている人の年代別の人口の総数(母集団の数)が違うからです。

統計で見る日本」で公開されている「都道府県,年齢(5歳階級),男女別人口-総人口,日本人人口(2019年10月1日現在)」のデータを使って、年代別のグラフを作ってみました。

40代の人口が最も多く、次いで65-74歳の人口が多いことが分かります。

この数字に第25回参議院議員通常選挙(2019年)の時の投票率を掛けて、投票に行った人口を推定してみました。

18-19歳だけの数を推定することはできませんでした。

でも、10~30代の投票者の数は圧倒的に少ないってことは分かります。

人口の少なさと投票率の低さが負の相乗効果を発揮をしています!

次に、投票率が全年代で同じだった場合を考えてみます

実際には起こりにくい話ですが、あくまでも仮定の話ですので。

第25回参議院議員通常選挙(2019年)の時の平均投票率を掛けて、年代別の推定投票人数を比較してみました。

10~30代の投票者の数は増えましたけど、それでも「10~30代の投票者数」は「40代以上の投票者数」の半分くらいです

私が「投票率だけを上げようとしてもダメ」って考える理由は、「人口が少ない世代の投票率を上げても数の勝負では勝てないよね」って感じるからです。この状態にどう向き合うのかが伝わってきません。

このような状況で、仮に「10~30代の投票者が推す候補」と「40代以上の投票者が推す候補」が争った場合、どうなるでしょうか?

「10~30代の投票者が推す候補」は当選できませんから、10~30代の有権者を代表する当選者がいないことになります。

10~30代の票は、いわゆる「死に票(死票)」となってしまうんですね。

「投票」に対する呼びかけ方の問題

国政選挙の投票における問題点は2つあると考えます。

  • 全体の投票率が低い
  • 10~30代の若年層の投票率が低い

「全体の投票率が低い」に対しては「あなたの一票で変わる」はOK

日本の国政選挙の投票率は5割程度で、主要先進国の中でも低い方です。

せっかくの権利を行使しないのは勿体ないです。

この「全体の投票率が低い」という問題に対しては、「投票に行く」という行為が大切であること呼びかける必要があります

だから、投票を呼び掛ける側は「あなたの一票で変わる」みたいな言い方も良いと思います。

「若年層の投票率が低い」に対しては「あなたの一票で変わる」はNG

一方で、「若年層の投票率が低い」という問題に対しては、「あなたの一票で変わる」は効果ないと思います。

「投票に行く」という行為が大切であることに変わりはありません。

しかし、その理由として「あなたの一票で変わる」って言われても、、、

う~ん

って思います。

だって、冷静に考えたら、数の勝負では勝てないって分かるから。

「政治を変える」や「世の中を変える」という呼び掛けではなく、「意思表示をしよう」とか「白票でも良いから投票に行こう」みたいな呼び掛けの方が良いと思います。

欲を言えば、「投票にいく」ということに対する何らかのインセンティブが欲しいですけどね。

ただ、「若者の政治離れ」がずっと言われているけど、対策としてインセンティブ導入は実施されないですよね。

きっと、何らかの問題(例えば、法的な問題)があるからなんでしょうね。

「出来る」けど「やらない」・「やる気がない」だったら残念ですね(笑)

以上、私が【若者の1票は死に票】と考える理由でした。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

この記事を書いたライター

元研究者の派遣社員で、獣医師でもある。30歳、独身。スポーツ系と言われることが多いが、実はアニメや特撮を見ることが好きなインドア派。好きなキャラクターは三雲修、好きな特撮ヒーローはウルトラマンレオ。

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