弾
こんにちは!
派遣社員・獣医師・ライターの3つの職を掛け持ちしている弾です。
第49回衆議院議員総選挙の投開票日まで1週間を切りましたね!
今週からは、街頭演説や選挙カーに遭遇する頻度も多くなってきた気がします。
そして、選挙の度に話題になるのが「投票率」の話です。
日本の国政選挙の投票率は5割程度で、G7(いわゆる主要先進国といわれる国々)の中でも低い割合と言われています。
弾
どのくらい違うのか調べてみました!
民主主義・選挙支援国際研究所(IDEA)のVOTER TURNOUT DATABASEより該当データを抽出し、改変
弾
確かに、低めですね。
フランスもどっこいどっこいに見えますが。
また、20代、30代の人たちの投票率が特に低いことも指摘されています。
弾
こっちもどのくらいなのか調べてみました。
年代 | 第48回衆議院議員総選挙(2017年) | 第25回参議院議員通常選挙(2019年) |
10歳代 | 40.49% | 32.38% |
20歳代 | 33.85% | 30.96% |
30歳代 | 44.75% | 38.78% |
40歳代 | 53.52% | 45.99% |
50歳代 | 63.32% | 55.43% |
60歳代 | 72.04% | 63.58% |
70歳代 | 60.94% | 56.31% |
平均 | 53.68% | 48.8% |
総務省の国政選挙の年代別投票率の推移についてより該当データを抽出
弾
これは明らかに低いですね。
こういった現状もあってか、俳優・タレント・ミュージシャンらが投票を呼び掛ける動画がYouTubeに投稿されて話題となっています。
「投票に行く」という行為が大切であると訴えており、とても良い動画だと感じました。
弾
こういったプロジェクトによって「投票に行こう」と考える人が1人でも多く増えれば良いですね!
一方で、「若者の投票」に着目すると、、、
弾
投票率だけ上げても仕方ないよね~
って私は思います。
それは何故なのか?
これから私の考えをまとめます!
このページの目次
投票率は、「投票に行った人の数」を「選挙権を持っている人の数」で割った値です。
これは「有権者数に対する投票者の割合」で、「選挙権を持っている人のうち、どれだけの人が投票をしたのか?」を意味します。
そして、「若者の投票」に関して、
弾
投票率だけ上げても仕方ない。
って私が考える理由は、選挙権を持っている人の年代別の人口の総数(母集団の数)が違うからです。
「統計で見る日本」で公開されている「都道府県,年齢(5歳階級),男女別人口-総人口,日本人人口(2019年10月1日現在)」のデータを使って、年代別のグラフを作ってみました。
弾
40代の人口が最も多く、次いで65-74歳の人口が多いことが分かります。
この数字に第25回参議院議員通常選挙(2019年)の時の投票率を掛けて、投票に行った人口を推定してみました。
18-19歳だけの数を推定することはできませんでした。
でも、10~30代の投票者の数は圧倒的に少ないってことは分かります。
弾
人口の少なさと投票率の低さが負の相乗効果を発揮をしています!
次に、投票率が全年代で同じだった場合を考えてみます。
弾
実際には起こりにくい話ですが、あくまでも仮定の話ですので。
第25回参議院議員通常選挙(2019年)の時の平均投票率を掛けて、年代別の推定投票人数を比較してみました。
10~30代の投票者の数は増えましたけど、それでも「10~30代の投票者数」は「40代以上の投票者数」の半分くらいです。
弾
私が「投票率だけを上げようとしてもダメ」って考える理由は、「人口が少ない世代の投票率を上げても数の勝負では勝てないよね」って感じるからです。この状態にどう向き合うのかが伝わってきません。
このような状況で、仮に「10~30代の投票者が推す候補」と「40代以上の投票者が推す候補」が争った場合、どうなるでしょうか?
「10~30代の投票者が推す候補」は当選できませんから、10~30代の有権者を代表する当選者がいないことになります。
弾
10~30代の票は、いわゆる「死に票(死票)」となってしまうんですね。
国政選挙の投票における問題点は2つあると考えます。
日本の国政選挙の投票率は5割程度で、主要先進国の中でも低い方です。
弾
せっかくの権利を行使しないのは勿体ないです。
この「全体の投票率が低い」という問題に対しては、「投票に行く」という行為が大切であること呼びかける必要があります。
だから、投票を呼び掛ける側は「あなたの一票で変わる」みたいな言い方も良いと思います。
一方で、「若年層の投票率が低い」という問題に対しては、「あなたの一票で変わる」は効果ないと思います。
「投票に行く」という行為が大切であることに変わりはありません。
しかし、その理由として「あなたの一票で変わる」って言われても、、、
弾
う~ん
って思います。
弾
だって、冷静に考えたら、数の勝負では勝てないって分かるから。
「政治を変える」や「世の中を変える」という呼び掛けではなく、「意思表示をしよう」とか「白票でも良いから投票に行こう」みたいな呼び掛けの方が良いと思います。
欲を言えば、「投票にいく」ということに対する何らかのインセンティブが欲しいですけどね。
ただ、「若者の政治離れ」がずっと言われているけど、対策としてインセンティブ導入は実施されないですよね。
きっと、何らかの問題(例えば、法的な問題)があるからなんでしょうね。
弾
「出来る」けど「やらない」・「やる気がない」だったら残念ですね(笑)
以上、私が【若者の1票は死に票】と考える理由でした。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
元研究者の派遣社員で、獣医師でもある。30歳、独身。スポーツ系と言われることが多いが、実はアニメや特撮を見ることが好きなインドア派。好きなキャラクターは三雲修、好きな特撮ヒーローはウルトラマンレオ。